U12・11 全日Aチーム JFA第44回全日本U12サッカー選手権大会 兵庫県大会 準決勝、決勝  大木、遠藤、田代

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■2020年11月23日(祝月)
■三木防災公園 第1球技場 天然芝コート
■20分ハーフ×2試合

【準決勝】
vs西宮SS(西宮市・トップリーグ1部2位)
2-0(前半2-0)

【決勝】
vsヴィッセル神戸ジュニア(神戸市・トップリーグ1部1位)
1-4(前半1-2)

兵庫県大会準優勝。

(大木)
過去にも何度も県大会で負けてきました。
しかし今年以上に泣いている姿は見たことがありません。
試合終了の笛が鳴った瞬間、全ての選手がピッチやベンチで泣き崩れました。
ベンチに戻って来ても閉会式の時間までずっと涙していました。
試合が先制しての逆転負けだったからなのかもしれません。
先輩たちが行った鹿児島に行きたかったのかもしれません。
でもおそらくそれ以上に、このメンバーでこの仲間ともっともっと高く長く夢を追いかけたかったんだと思います。

1か月前、5年生と6年生を融合させたチーム作りをスタートさせました。
今日の2試合のためのマッチメイクを行い、実施し試合を行いました。
そんな中、切磋琢磨した競争の中、選手たちの様子をずっと見ていました。
本当に仲が良い、雰囲気の良いチームに成長していきました。
試合に出場する選手もそうでない選手も常にチームの一員として居場所が存在し、同じ夢を目指す中で役割をしっかり果たしてくれました。
だからこそ、悔しさと残念さとがあったんだと思います。

泣きじゃくる選手たちに「よく頑張った」という優しい声をかけてあげたい気持ちもあります。
ただ、私も選手たちも何か悔しさスッキリしない気持ちが残りました。
その要因をしっかり各自分析してほしい。
育成年代のこの大会は3つのことを学ぶ大会です。
それは「仲間」「育成」「感謝」です。
仲間と共に夢を追い一生懸命努力する尊さや仲間の大切さを学ぶための大会です。
今回の涙はこの仲間たちとのかけがえない時間を惜しむ涙だったんだと思います。
2つ目は「育成」。
どんなチームも日本一にならない限りどこかで必ずチームは負けます。
負けた時に何が足りなくて次のステージ(ジュニアユース年代)には何が必要なのかを知るための大会だとも思います。
今回、準決勝のようにボール扱いのうまい相手にどう挑むのか。
決勝のように大きくて速い相手にどう挑むのか。
そのための準備を5つのコンセプトに落とし込みました。
その5つ全てが出せたのか?
大きく成長し出せた部分や瞬間もたくさんありました。
しかし出せなかった部分もまだまだありました。
「観る部分」「実行する部分」「頭を使う部分」「精度」・・・
厳しいかもしれません。傷だらけのみんなには酷ですがあえて言いました。
これが現状の実力だと認め、理解し努力するパワーに変えてほしいです。
だからこのスッキリしない悔しさは決して悪いものではありません。
そのための育成年代の大会だからです。
そして最後は「感謝」です。
ここまで本気で向き合える大会を開催いただいた協会の方々。
みんなを全力で支えてくれた保護者方々やスタッフたち。
応援してくれた後輩やOBたち。
そして対戦してくれた同年代の仲間。
そんないろんな人たちのことに気づき「ありがとう」という心を持ってほしい。

最後に17期生にオシムの言葉を
「人生はこれからも続く。サッカーでもそうだろう。試合に負けるのは人生の終わりではない。」
みんなのサッカー人生をこれからも応援しています。

(遠藤)
全国大会という目標への挑戦が幕を閉じました。
みんなのあれだけの涙を観たことがありません。
みんなのあれだけの叫びを聞いたことがありません。
普段感情を表に出すことの少ない選手も声を出し涙を流して悔しい気持ちが溢れていました。
小学6年生という普通の小学生であればなかなか経験することのない想いをしたと思います。
それだけこの日に懸ける想い、この日に掛けた時間は大きかったでしょう。

良い意味で真面目な6年生と良い意味でヤンチャな5年生。
掛け合わさる事で素晴らしいモノを創り上げると共に刺激し合い、切磋琢磨しながら仲間と過ごした時間が充実していたのだとも思いました。
だからこそ、本当に悔しい想いでいっぱいです。

ただ、この悔しい想いを時間と共に過去のモノとしてなんとなくにしてしまわないために。
改めて自分自身の夢を見つめなおしてください。
夢を夢で終わらせず実現させるためには目標が必要です。
夢という輝いているけれど目でみえないモノを掴みとるために、「目でみえる距離感にあるしるべ」として目標があるはずです。
今日目標に辿り着く事が出来なかった現実を真摯に受け止めて、これまでの努力や経験、自分自身の過ごし方を振り返ってみて下さい。
目標に辿り着けなかったからこその寄り道となるこの時に、今まで見えていなかった景色に気づくかもしれません。先を見据え続けたからこそ、今足元を見つめ直す機会かもしれません。

今日は沢山泣いてください。沢山感情のままに想いを溢れさせてください。
泣いて泣き疲れて、涙が枯れるまででも。
そして、その時に浮かぶ人を大切にして下さい。浮かんだ事を大切にして下さい。
対戦した相手かもしれません。共に闘った仲間かもしれません。
朝、みんなを励ましてくれた家族かもしれませんね。
試合中の監督の言葉かもしれません。または練習したグランドなんて瞬間あるかもしれません。
それら全てが今のみんなを支え、これからのみんなの土台となります。
どうか、それらを誇りに想ってください。
結果は悔しいかもしれません。プレーに後悔もあるかもしれません。
でも、全てを積み重ねて逞しく、よりカッコよくなったみんなと卒団を迎えまた新たな目標に向かって突き進むみんなの姿を信じています。
今はまずなによりもお疲れ様。そしてありがとう。そしてこれからもよろしく。

今日はコロナ禍で限られた応援となりましたが、ひとまわりも大きくなりカッコいい先輩、同じ全日を挑戦した17期生、引っ越しで一足さきに卒団した仲間、可愛くそして頼もしい後輩、保護者ご父兄の皆様、本当に温かいセンアーノファミリーの想いに包まれて臨ませていただき本当にありがとうございました。
また、サッカー選手としてはもちろん、人としても大きく強く逞しく成長させていただける発表の場を運営していただきました兵庫県サッカー協会、関係者の方々、本当にありがとうございました。

(田代)
届かなかった想い。
受け入れがたい現実。

それでも時は流れます。
奮い立つ感情も時が経てば薄まるかもしれません。

ただこの場にいたということは紛れもない事実であり、皆がこれまで監督や遠藤コーチと積み重ねてきたこれまでのことが変わることはありません。

どんな想いをもって事を為すか。
その想いをどれだけ持ち続け行動に移せるか。

今日は勝つことができませんでした…。
時の運によるものもあるかもしれません。
これが出来れば…
そんな悔いも当然あると思います。

ですが今はただ、この事実を受け止め、前を向き…時には後ろを振り返ったり、横を向いたり…
一歩一歩踏み締めて歩いていくほかないと思います。

この結果が今までの自分たちを否定するわけではありません。積み重ねてきたものに間違いなどはありません。

ただ、力が足りなかった。目の前の現実をすぐ変えられるほどのものを持っていなかった。
それだけです。

夢を目指す以上挫折を知らない人間はいません。
思う通りに道を歩ける人などほぼいないと思います。
そんな道中感じた想いを、全て拾い、自分のものとし、今以上に進化してください。

笑顔溢れるこの17期生全員の未来を心から応援しています。

今までお疲れ様。
そしてこれからも頑張れ。

今までサポート頂きました全ての皆様。
想いは届かずとも道はこれからも続いていきます。
子どもたちへの変わらぬ愛をこれからもよろしくお願いいたします。

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