U12 韓国遠征 4日目 大木・田代

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■2018年8月23日(木)
■20分1本×3試合、15分1本×1試合

vs GangseoFC(大韓民国) ※11人制
0-1、1-1、0-0、0-0

(大木)
あっと言う間の5日間でした。
それぐらい、いろんな事が充実し、濃い時間を私も子供たちと過ごすことができました。
正直言うと、この企画を提案した時、ネガティブな意見もあり、少し実行することを悩みました。
でも、この5日間の子供たちの笑顔や驚きの表情を目の当たりにしたら、実行して本当に良かったと思いました。
エージェントの李さんにはいろんな配慮をいただきました。この価格でここまでしてくれるの?ってことばかり。特にホテルのレベルと食事の内容についてはありえないレベルでした。通訳の優香さんには通訳だけでなく元サッカー部マネージャーの力をうちの子供たちを『かわいいかわいい』と言っていただきながら子供たちの水の補充などや私たちの要望をテキパキと動いてくださりました。マッチメイクいただいた釜山サッカー協会審判委員長様には急なマッチメイクまでしていただき、対戦相手はどのチームもフェアで友好的な素晴らしい相手とばかり試合を思い存分させていただきました。9月にこちらに来られる時には恩返しをさせていただきます。
また、忘れてはならないのは14期生の選手たちのおかげで実現した遠征です。14期生にも本当に感謝です。
そして何より参加いただいた保護者皆さんにはセンアーノ史上初の海外遠征に不安もあったかと思いますが、子供たちを送り出していただいたことに本当に感謝申し上げます。
今日はWi-Fiが繋がらず出港したかどうかもわからずでご不安だったと思います。
申し訳ありませんでした。

最終日の今日は釜山の私たちと同じような地元の街クラブが会場を用意してくれて試合をしてくれました。
試合は好勝負で、ここまで大切にして来た自分たちの良さを発揮するプレーモデルにしたサッカーを選手たちはかなり理解して来たように思います。
そして、初日はほとんどなかった、試合中の指示や修正や盛り上げる声も自分たちから少し出てきていました。
最後の詰めやまだまだもったいない失点はありましたが、遠征を通じて大きくチームは前進したと思います。

さて、この遠征は間違いなくスペシャルな遠征でした。
試合や食事もさることながら、海外という場所で過ごすということがどれだけ日常と違うかということを知ったと思います。
毎回毎回のキムチ。トイレの使い方。止まってくれない車や右側走行の車。試合では規格外のフィジカルとスピード。相手コーチや選手の空気感の明らかに日本との違い。
そして何より人のあったかさをいろんなところで感じることが出来ました。李さんや優香さんだけでなく、フェリーの中や待ち合い場所で韓国人の人たちがあったかい声をかけてくれました。相手選手とはハイタッチしたり、コンタクトがあったら声をかけてくれたり、、。
そんな人の心に触れることが出来たことが彼らのこれからの人生の貴重な財産になってくれると思います。

最後にこの子達と過ごした5日間はあっという間に終わり、少しさみしい気もします。
サッカーや取り組みについては純粋に私の話を聞いてくれて修正しようと前向きに取り組んでくれました。
サッカー部分で私が感じたことはこのメンバーの選手たちの技術レベルは高いものがあります。今日も相手チームのオランダ人コーチからほめてもらいました。
その技術部分をしっかり出すサッカーをすることが大切です。そのことを伝え続けました。かなり良くなったと思うので自信を持って継続してほしいと思います、そしてそれをやりきるための真剣な夢への挑戦姿勢が大切です。
サッカー以外でも本当に愉快な仲間たちです。
どれだけたべるねん!っていうぐらいたくさん食べて、いつも笑っていました。
だいたい、出発前は2つもの台風が来て、大丈夫かぁ?って思えるぐらい心配し、最終日も船は出るんかぁって心配しました。
でも結果はサッカーやってる時は全く雨も降らず、試合が終わってから降る雨。
そして2つの台風の間を縫って船は出港し、恐れていた船の揺れもさほど大きくありませんでした。
ほんま何か持ってる子達との忘れることのない楽しい5日間になったことに子供たちに感謝したいと思います。

そして、今回伝えたことをベースにチームを構築して、秋の全日に繋げてくれたらと願っています。

(田代)
まず初めに今回このような機会を作ってくれた14期生のみんな、Iコーチ・そして現地での対戦相手や宿舎の手配・移動などのマネジメントを行ってくれた李さん・優香さん、そして温かく送り出していただきました保護者の皆様。
本当にありがとうございました。
現地では数多くの方々から声をかけていただき、すれ違うご婦人からは毎度のように頭を撫でられるマダムキラーの出現も見られ(笑)、本当に楽しい遠征となりました。
こんな素晴らしい経験をできたことに感謝しなければならないし、携わってくださった方々への感謝をピッチで示すしかありません。

正直、韓国遠征については戸惑いもありました。
「全日の神戸市予選を勝ち抜き、県大会出場を勝ち取る」
口ではそう言うものの、そこまで本気に取り組めているのか。
もちろん本気には違いないんでしょうが、もっともっと高いレベルがあるし、そこを目指せる選手はいるのにそこまでやれてないんじゃないか。
そんな中韓国に行って得られるものはあるのだろうか。そんな気持ちを心のどこかで抱えながら迎えた今回の海外遠征。
子ども以上に私も緊張していました。

初日は完全に飲み込まれていました。
初の海外。長い航海の時間。慣れない土地・言葉・匂い・慣習。全てが新鮮さと驚きに包み込まれた中で自分たちを少し見失っていたようにも見えました。
それも最終日には少し変わってきたようにも思えます。11人制という少し目新しさはありましたが、自分たちが持つ強みを生かそうとしていたのはよく見られました。
これが今遠征の一番の収穫だと思います。

自分たちが誇れるもの。自分たちの努力の結晶。
それがピッチで光り輝くことができるというのも知ることができました。
これが分かっただけでも今回の韓国遠征は大成功だったと思います。

さて。いよいよ季節は秋に向かっていきます。
ジュニアで迎える最後の公式戦、全日が10月には始まります。

私の個人的な思いはフェリーの中で子どもたちにはぶつけました。
正直な意見もあったし、マイナスな意見もありました。
それでも、それぞれのチームが前に進めるよう、そしてこの15期が迎えるそれぞれの全日を最高の状態で迎えられるようサポートし続けたいと思います。
自らの目標に挑戦できるよう、あと残り僅かな時間チャレンジです。