adidas CUP 2014 第38回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会にむけて

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いよいよセンアーノ神戸ユースの出場するadidas CUP 2014 第38回日本クラブユースサッカー選手権大会 全国大会が迫って来ました。センアーノ神戸の久々の全国大会とあって、選手達の意気込みの高まりを感じるのはもちろん、スタッフも大いに学び、思い切り戦う場にしたいと準備しています。クラブに携わる皆が待ちわびた全国大会で、文字どおり夢にまで見た舞台です。大会出場チームのラインナップの華やかさやそこに並び立つ誇らしさが語られるのは自然なことで、何もかも美しい光景です。
ただ華やかな面ばかりではなく、過去を振り返れば今のユース選手達にとってここまで来るのは簡単では無かったはずです。何度も傷つき、倒れながら、痛みを伴いながら、ここまで辿り着いてくれました。先輩逹の栄光や挫折を背負い、数々の勝負に敗れ、やっと、ついに、一つのチャンスを掴みとってくれたのだと思います。出場する選手達は多分に漏れず、様々な個性を持っています。センアーノ神戸ジュニア育ち、ジュニアユース育ち、他チーム出身と、環境や出自それぞれが全く違う人間が集まって、お互いに助け合い、競い合いながら、速さ・技術・強さ・リーダーシップ・大声・運動量など、それぞれの強みや武器を持ち寄ってくれています。
そんな個性を持ち、それぞれの違いを発揮する彼等には、一つ、大きな共通点があります。それは「サッカーをここまで続けて来たこと」です。今、まさに全国大会に出場する選手達は、当然、素晴らしい選手逹ばかりなのですが、決して最初からそうであったわけではありません。他チームのセレクションに落ちた選手、長い怪我に苦しんだ選手、ずっと控えだった選手、トレセンなど全く縁の無かった選手、考えてみればそんな悔しさを味わって来た選手ばかりです。それでもサッカーを辞めずに、諦めずに、続けて来たこと、これが彼等全員の共通点です。止まることなく、ここまで歩いて来たからこその全国大会です。高校生にもなれば、夢と現実、勉強・進学はもちろん、恋愛や友人関係、他方面への興味や親への負担への配慮など、サッカーを続けるには幾つも悩ましい状況があります。それでもそれらをクリアし-恐らくは今でも胸に抱え、思い悩みながら-今日までセンアーノ神戸でのサッカーを続けてくれました。

続けることは、実は勝つことより、難しいことを我々は知っています。
諦めずに最後まで続けることは、本当に難しいことです。

それでも、ユース選手達はここまで歩き続けて来てくれました。そして、とうとう、全国です。
素晴 らしい対戦相手に、素晴らしい会場、そして素晴らしい遠征費用です(苦笑)!保護者皆様、クラブ関係者、先輩・後輩、沢山の仲間、多くの声援・期待・援助・犠牲に支えられて向かう全国の舞台です。前評判からして、我々には失うモノは多くはありませんが、タダで、得るもの無しには帰っては来る気はありません。「街クラブ」という誇りを持って、全国の舞台に風穴を開けてやりましょう!
恐れることはありません。ずっと戦い続け、継続し、ここまで来た選手達がいるのです。その姿勢を貫くまでです。
大会の最後の最後、終了の笛が鳴るまで、戦いを挑み続けてやりましょう!沢山のご声援・支援宜しくお願い致します!

2014年7月17日 センアーノ神戸スタッフ 岡山 理継